英国で“衝撃勝ち”話題のスノーフェアリー3番子

2021年5月6日 05:30

 強烈な末脚を武器に10、11年のエリザベス女王杯を連覇した英国調教馬スノーフェアリーをご記憶の方も多いと思う。そのスノーフェアリーの3番子となるジョンリーパー(牡3、父フランケル)が今、英国で大きな話題を集めている。

 4月30日にニューキャッスル競馬場で行われた未勝利戦(オールウエザー10F)を4馬身差で制し、デビュー2戦目で初勝利を挙げたのがジョンリーパーだ。映像をご覧になれる方はぜひ、ご確認いただきたいのだが、道中は後方に控えて、直線で目の覚めるような末脚を繰り出すレースぶりは、まさに母譲り。手綱を取った女性騎手ホリー・ドイルも「この馬は特別な能力を持っている」と大絶賛している。ジョンリーパーという馬名は、母も管理したこの馬の調教師エド・ダンロップの父で、同じく調教師としてダービーを2勝したジョン・リーパー・ダンロップさん(18年7月に他界)への敬意を込めて命名されたものだ。

 次走は13日のG2ダンテSの予定で、ここで良い競馬ができれば6月5日のG1英ダービーに駒を進めることになる。ジョンリーパーの今後に日本の競馬ファンの皆さまもぜひご注目いただきたい。(競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム