【小林】紐荒れ 的中ポジティブ思考とは!?

2021年5月20日 08:00

 ポジティブに考えることも大切だ。このレースは18年に◎○△で3連単6万3640円、馬単1万1730円を本線で的中。昨年も◎☆で馬単950円を引っかけた。G1の中では相性がいい。本命候補はグランアレグリアとレシステンシア。グランアレグリアが6番枠、対照的にレシステンシアは大外18番枠…。枠を見て、本命はストンと決まった。グランアレグリアは前々走、マイルCSの強さが印象的だった。直線は前が壁。一瞬ヒヤッとしたが、慌てることなくラスト1Fから一気にスパートをかけた。ルメールの冷静な運びも光った。前走の大阪杯は現場で見ていたが、当日は無情にもたっぷりと雨が降り注いだ。この馬にとって馬場がアンラッキーだった。高速馬場こそ彼女の舞台。前日の京王杯SCが1分19秒台の決着、さらに自信を深めた。4番枠だったマイルCSと似たポジションで枠回りも絶好。道中10番手の外をスムーズに運ぶ姿が映像に映された時には「なんてうまいレース運びなんだろう」と思いながら見ていた。ルメールは東京GIに限れば昨年の天皇賞・秋からジャパンC、フェブラリーS、NHKマイルCと騎乗機会4連勝中だった。まさに府中の申し子。極上のパイロット。安心して見ていられた。オークスもダービーも注目を集めることだろう。クレバーに末脚を引き出した。

 どっちだ! 2着ランブリングアレーに△が回ったことが快さいのキモとなった。△は3頭。テルツェット→ランブリングアレーの順で付けた。ランブリングアレーは前々走の愛知杯が強い首差の2着。外差し馬場だったから、勝ち馬マジックキャッスルにとって大外18番枠はむしろ"追い風"だった。実はこの時、予想は本命→ヒモ抜けの決着。そのリベンジもできた。次の中山牝馬Sが鼻差の勝利。「接戦で勝負強い」というイメージが完全にインプットされた。「同厩舎は人気薄を狙え」という古い競馬格言もいいスパイスになった。

 また、東京芝マイル戦を予想する時は1800~2000メートルで好走している中距離型に目を付けている。この馬は芝1800メートルで4勝を挙げていた。レースは栗東トレセンの記者席で観戦。外から飛んできた時には力が入った。マジックキャッスルとの2着争い。馬券の金額に差をつけていなかったので、どちらが2着かでは配当に大きな違いがあった。2着から7着まで全て首差の大接戦。事前にチェックした「勝負強さ」が生きた。2~5着までが愛知杯を走っていた組。このレースのレベルは高かったか。同レース14着ウインマイティー(放牧中)の休み明けには少し注目しておきたい。
 (小林 篤尚)

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