【安田記念】インディチャンプ“特異なG1リピート率の血”同レースV多いステイゴールド産駒

2021年6月2日 05:30

 昨年の覇者にして最新の東京マイルG1勝ち馬でもあるグランアレグリアの血統うんぬんはナンセンスだろう。ちなみにディープインパクト産駒のG1連覇は過去に12、13年ジャパンCのジェンティルドンナ、13、14年ヴィクトリアマイルのヴィルシーナ、19、20年天皇賞(春)のフィエールマンによって記録されている。「4頭目」となれば種牡馬ディープインパクトはG1リピーターの数でもサンデーサイレンス(アドマイヤグルーヴ=03、04年エリザベス女王杯、デュランダル=03、04年マイルチャンピオンシップ、ダイワメジャー=06、07年マイルチャンピオンシップ)を超えることになる。

 G1リピーターといえば昨年、連覇を逃したインディチャンプも忘れてはいけない。ステイゴールド産駒ではフェノーメノが13、14年天皇賞(春)、ゴールドシップが13、14年宝塚記念を連覇し、オルフェーヴルが11、13年の隔年で有馬記念を2度制した。さらに番外の障害部門ではオジュウチョウサンが中山グランドジャンプ5連覇、中山大障害連覇を達成している。前記ディープインパクト、サンデーサイレンスが物理的に「2勝」可能な非世代限定平地G1勝ち馬を20頭以上擁しているのに対し、ステイゴールドのそれはインディチャンプを含めて8頭。この父の特異な“G1リピート率”は要チェックだ。(サラブレッド血統センター)

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