ワード厩舎・カンパネッレ 2年連続V狙う 英で15日開幕「ロイヤルアスコット」

2021年6月10日 05:30

 15日に開幕する英国競馬の華「ロイヤルアスコット」に米ケンタッキー州を拠点とするウェスリー・ワード調教師が9頭もの管理馬を送り込んでいる。

 09年にストライクザタイガーでLRウィンザーキャッスルSを制し、ロイヤルアスコット史上で初めてとなる、北米調教馬による優勝を果たしたのがワード師だ。以降、15年のG1ダイヤモンドジュビリーSをアンドラフテッドで制したのを含めて、王室主催の開催で11もの勝ち星を積み重ねてきた。

 9頭のうち7頭が2歳馬という若い軍団の旗頭を務めるのが、18日に行われるG1コモンウェルスC(芝6F)に出走するカンパネッレ(牝3)だ。同馬は昨年もロイヤルアスコットに遠征し、G2クイーンメアリーS(芝5F)に優勝。2カ月後の8月にはフランスに遠征し、ドーヴィルのG1モルニー賞(芝1200メートル)制覇も果たしている。中間に挫石があった影響で、ここが今季初戦となるが、本番でも手綱を取るデットーリを背に、6日にニューマーケットで追い切られ、軽快な動きを披露している。同馬が王室開催2年連続優勝を果たせるかどうか、今年の大きな見どころの一つとなっている。(競馬評論家)

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