英愛リーディングサイアー争い フランケル首位

2021年9月23日 05:30

 19日にカナダのウッドバインで行われたG1ナタルマS(芝8F)を、ワイルドビューティ(牝2)が優勝。同馬の父フランケルにとって、北米大陸における初のG1勝ち馬となった。

 14戦14勝の成績を残した後、13年に種牡馬入りしたフランケルにとってワイルドビューティは19頭目のG1勝ち馬で、産駒は日本を含めて世界の8カ国でG1競走を制したことになる。フランケル産駒は今年、お膝元の英国・愛国でも好調で、G1英ダービーやG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制したアダイヤー(牡3)、G1愛ダービーやG1セントレジャーを制したハリケーンレーン(牡3)などの活躍で、20日の時点で英愛両国において通算459万4390ポンドの賞金を収得。2位ガリレオの355万7195ポンドに100万ポンド以上の差をつけ、リーディングの首位を走っているのだ。英愛サイアーリーディングといえば、今年7月に他界したガリレオが10年から11年連続で守り抜いてきたタイトルだが、果たしてこのままフランケルがリードを保ち、父ガリレオの牙城を切り崩すことができるか。最後まで目が離せない戦いとなりそうである。(競馬評論家)

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