香港G1グローリーヴェイズに強敵 コロネーションC制覇パイルドライヴァー

2021年11月18日 05:30

 今年のG1コロネーションC(芝12F6ヤード)勝ち馬パイルドライヴァー(牡4)が12月12日にシャティンで行われるG1香港ヴァーズに参戦することになった。同馬を管理するウイリアム・ミュール調教師が、15日に明らかにしたものだ。

 生まれた年の秋にニューマーケットのセールに上場され、1万ギニー(約160万円)でも買い手がつかず、主取りになった過去を持つのがパイルドライヴァーだ。3歳6月にロイヤルアスコットのG2キングエドワード7世Sを制し重賞初制覇を果たすと、3歳秋には3冠最終戦のG1セントレジャーで3着に好走。4歳2戦目となったコロネーションCでG1初制覇と、時間をかけながらも順調に出世の階段を上がってきた。前走後、馬房でひどい寝違いを起こし筋肉と内臓の一部を痛めるアクシデントに遭い、出走を予定していたG1キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世Sを回避して治療に専念。11月13日にリングフィールドで行われたLRチャーチルSで5カ月ぶりに復帰し、見事に勝利を収めている。日本から香港ヴァーズに参戦予定のグローリーヴェイズ(牡6)にとって、強敵になりそうである。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム