クラウン最大の敵はエピセンター

2022年5月5日 05:30

 日本調教馬初のケンタッキーダービー制覇を狙うクラウンプライドにとって最大の敵は、エピセンターであろうとみている。ルイジアナ州で、G2リズンスターS、G2ルイジアナダービーを連勝しての参戦となるのがエピセンターだ。中でも、リズンスターSで2、3着に退けたスマイルハッピーとゼンダンがその後、G1ブルーグラスSで2着と1着になっており、その内容は高く評価できる。ゲートを出るとすかさず好位を取ることができる先行力が武器で、成績同様にレース内容も実に安定している。逃げるのはおそらくサマーイズトゥモローになると思うが、3番枠という絶好枠を引いたこともあり、この馬を前にして好位で競馬を進めることになりそうだ。2歳時に2度、チャーチルダウンズでのコース経験があるのは強みだし、東海岸の前哨戦G2ウッドメモリアルSを制しての参戦となるモードニゴールにも乗ることができた名手J・ロザリオが、こちらを選択したというのも加点材料である。

 G1アーカンソーダービーを勝っての参戦となるサイバーナイフ、G1フロリダダービーを勝っての参戦となるホワイトアバリオらも、マークの必要な相手だ。(競馬評論家)

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