【鈴木正】前走見てひらめいた!!8番人気アスクワイルドモア本命で3連単15万5470円

2022年5月12日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週は7日の京都新聞杯、3連単15万5470円を的中した鈴木正記者がヒーロー。同馬の前走・きさらぎ賞のVTRを見て、ひらめきを感じたという。ひらめく瞬間から15万馬券を手にするまでの過程をプレーバックした。

 馬券を愛する皆さん、レースVTRを見直していますか?鋭い決め手にホレボレしながら勝ち馬の動きだけを見ていませんか?それではいい馬券は獲れません(言い切っちゃった)。負けた馬の中にこそ、お宝が隠れているのです!

 ◎アスクワイルドモア。理由は前走きさらぎ賞のVTRが教えてくれたから。皆さんもJRAの公式ウェブから、きさらぎ賞のVTRを見てほしい。特にレースタイムが1分56秒を過ぎたところ。アスクワイルドモアの首がそれまでより、グッと低くなったことが分かりますか?

 なぜ、残り100メートルを切ったところで突然、首が下がる?アスクワイルドモアの動きだけをスタートから確認。伸び上がってゲートを出てスタートひと息。道中は10番手。4角では7番手のインにつけた。下がってくる馬をパスするために外に動く。残り200メートルで前に馬が2頭。さらに外に動いた。すると、また前に2頭(マテンロウレオ、ダンテスヴュー)。またもや2頭の外へ。外に出し切って、前に馬が全くいなくなった時(パトロールVTRも確認!)が1分56秒地点だった。首が低くなったタイムと一致!

 つまり、きさらぎ賞のアスクワイルドモアは1分56秒の地点、すなわち前に馬がいなくなった地点から、首を低くする自分のベストの走りができたことになる。そこからゴールまで、勝ったマテンロウレオをグッと追い詰めていることもVTRから分かる。

 自分なりの仮説を立てた。(1)きさらぎ賞のアスクワイルドモアは直線で外に出すロスが大きく、4着とはいえ能力的には決して上位馬に引けを取っていない。(2)アスクワイルドモアがトップスピードの走りをするためには前に馬がいないことが条件。この2点だ。

 そして本命を打った京都新聞杯。ポイントは3枠3番のスタートから直線で、いかに前に馬のいない外へと出すか。この1点とみていた。迎えた4角。うーん…。岩田望来騎手は外に斜行。2日間の騎乗停止を受けるレベルでこれは勇み足。とはいえ、アスクワイルドモアは外には出られた。

 先に先頭に立ったヴェローナシチーを照準に入れ、同馬の外へ。迎えた1分56秒付近(きさらぎ賞と一致するが、これは偶然)、前に馬がいなくなって頭が低くなったことがVTRを見て分かるだろうか?ギアはトップに入り、残り100メートルで先頭。ゴール前でヴェローナシチーをグッと振り切った。VTR確認作戦が成就した瞬間だった。

 VTRを見て、アッとひらめく瞬間は3歳戦に多い。4月30日の青葉賞も3連単2万6680円を獲ったが、1着の◎プラダリアは未勝利勝ちの際に見せた脚が他馬とは全く違った。ピッチ数が多く、それでいて前脚がよく前に出る。2着馬につけた7馬身差以上に強さを感じた。伸び盛りの3歳馬。レースで見せた変化を逃さず発見できれば、皆さんもいい馬券にありつけるはず。さあ、VTRを見ましょう!

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