出世街道乗ったディープインパクト産駒オーギュストロダン
2022年10月27日 05:30 過去10年の勝ち馬のうち5頭が、翌年に英国か愛国の3冠戦の一つに勝利しているという、出世レースのG1フューチュリティトロフィー(芝8F)が、22日にドンカスター競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のオーギュストロダン(牡2)が優勝を飾った。
母ロードデンドロンは現役時代、牡馬を撃破したG1ロッキンジS(芝8F)を含めて3つのG1を制した活躍馬。引退後に日本に渡り、ディープインパクトを受胎。帰国後の20年1月に愛国で出産したのがオーギュストロダンだ。母と同じA・オブライエン厩舎から今年6月にデビュー。2戦目となったネースのメイドン(芝7F)で初勝利をあげると、続くレパーズタウンのG2チャンピオンズジュベナイルS(芝8F)を制し重賞初制覇。そしてG1フューチュリティトロフィーも3馬身半差で制して、3連勝でG1初制覇を果たすことになった。
レース後、管理する伯楽オブライエン師をして「私が手掛けた馬の中でも、最も楽しみな存在になるかもしれない」と言わしめたオーギュストロダンは、来年の英ダービーへ向けた前売りで、オッズ4倍前後の抜けた1番人気に推されている。 (競馬評論家)