無敗のGⅠ馬がケガで電撃引退 英牝馬クラシック戦線は混戦に
2023年3月2日 05:30 2歳だった昨年、G1フィリーズマイル(芝8F)を含む無敗の3連勝をマークし、牝馬クラシックの有力候補と目されていたコミッショニング(牝3)の電撃的な引退が発表された。同馬を管理するジョン・ゴスデン師によると、およそ1カ月後に迫った芝平地シーズン開幕に向けての調整中に左後肢の球節を負傷。現役継続は困難と診断され、3歳のこの時期での引退となったものだ。
同馬は2月28日にゴスデン厩舎からハイクレアスタッドに移動。叔父にG1愛ダービー(芝12F)やG1セントレジャー(芝14F115ヤード)を制したカプリがいるという良血馬だけに、繁殖牝馬としても大きな期待が寄せられるが、この春に種付けを行うかどうかは馬の状態を見ながら関係者が協議することになる。
5月7日にニューマーケットで行われる牝馬クラシック第1弾、英1000ギニー(芝8F)の第1次登録が2月28日に締め切られたが、この段階で64頭の3歳牝馬が登録。ブックメーカー各社はG1モイグレアスタッドS(芝7F)を含め2戦2勝の成績を残している愛国調教馬タヒーラ(牝3)をオッズ3・5倍前後の1番人気としている。 (競馬評論家)