デットーリに迫る最後の英ダービー 遅れてきた大物が立ち塞がるのか
2023年5月25日 05:20 年内いっぱいでの現役引退を表明しているフランキー・デットーリ騎手(52)にとって、最後の騎乗となるG1英国ダービー(芝12F6ヤード)の開催が、来週土曜(6月3日)に迫っている。
ダービー前哨戦の一つである、5月10日のG3チェスターヴァース(芝12F63ヤード)を6馬身半差で快勝したアレスト(牡3、父フランケル)に騎乗しての参戦が有力になっているデットーリ。同馬は22日に本番の舞台となるエプソムダウンズ競馬場に輸送され、レースコースギャロップを敢行。フランキーを背に、難所と言われるタッテナムコーナーなどの感触を確かめた。
調教後、集まった報道陣に「相手はどの馬か」と問われたフランキーは「(前哨戦の一つである)G2ダンテSの3着馬パッセンジャー(牡3、父ユリシーズ)」と回答。実は現時点でダービー未登録で、29日までに8万5000ポンド(約1500万円)の追加登録料を払って参戦するかどうか、大きな注目を集めているのがパッセンジャーだ。
遅れてきた大物の追加登録があるかどうか、フランキー3度目のダービー制覇がなるかどうか、来週は英国から目の離せない1週間になりそうだ。(競馬評論家)