【悠貴】勝利経験ある3頭◎→▲→△で3連単5万9620円

2024年6月20日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週は日曜京都10R・天橋立Sで3連単5万9620円を仕留めた鈴木悠貴が登場。独特な京都競馬場での一戦で重視したのはコース適性。前走初の京都でハイパフォーマンスを見せた◎ペプチドソレイユから京都実績馬に流し穴配当を引き寄せた。

 人と同じく馬にも得手不得手がある。名牝ウオッカはG17勝のうち6勝が左回り。典型的なサウスポーだった。能力、展開を考えることも大事。だが、コース適性にもヒントが隠されている。

 コースが特殊であればあるほど適性がより勝敗を分ける。京都競馬場は向正面の半ばから3角にかけて上り、4角にかけて下るレイアウト。勾配がつけられているのは3角付近だけ。それ以外はほぼ平たんという起伏の構成もユニークで、まさに唯一無二の競馬場。コース実績を基に予想を組み立てるのが賢明だ。

 天橋立Sはそれを体現するレースだった。出走16頭中、京都ダートで勝利経験があるのはわずか3頭。その3頭が馬券内を占めた。1着◎ペプチドソレイユは初の京都だった前走の與杼特別が強い内容。出遅れた上に道中砂をかぶる厳しい競馬ながら、直線上がり3F最速37秒2の脚を使って差し切った。勝ち時計は近1年の同条件同クラスで2番目に速い1分59秒6。高い能力とコース適性を示した一戦だった。

 2着▲オメガタキシードは京都2勝とコース実績最上位。4カ月の休み明けだった前々走の梅田S(12着)、久々のマイル戦だった前走のキングカメハメハC(5着)で人気を落としていたのも買い材料だった。3着△ヘニータイフーンも2戦2連対と京都を得意としていた。

 春の京都開催は今週まで。ぜひコース実績にフォーカスを当てて、穴馬券を仕留めてもらいたい。

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