【高木】3番人気に信頼◎“コースの違い”から導き出した万馬券

2024年9月19日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心のヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社担当の高木翔平が登場。中山3日間開催初日のメイン「初風S」でエティエンヌに信頼の◎を打って3連単2万3780円を的中させた。人気馬に惑わされず、柔軟な発想で決断したことが功を奏したようだ。

 初風Sは地味にうれしいヒット。人気を背負っていたのは先行型で近走の成績も悪くなかったエコロガイアとケイアイアニラ。新潟ダートで差し届かなかった3番人気エティエンヌに本命を打つのは少し勇気が必要だった。しかし、当日の予想原稿にも書いたが、直線が平たんの新潟コースと、急坂のある中山では差しやすさが違う(基本的には先行馬が苦しくなるという考え)。1週目の中山ダート1200メートル4鞍(新馬戦、2歳未勝利戦を除く)のうち3鞍の勝ち馬が、新潟ダートからの続戦だった。実際も期待通りのレースとなった。

 エティエンヌは先行集団から距離を取った後方を追走。新潟で差し届かなかった前走とほぼ同じ位置取りだったが、今回は楽な手応えでみるみると進出できた。外からマークした上がり3Fはメンバー最速の35秒9。一気に前の馬たちをのみ込んだ。初コンビだった津村は「映像で見て最後は脚を使ってくれると思っていた。手応えが凄く良くて、これなら差し切れるなと。上のクラスでもやれそうな雰囲気です」と称賛していた。

 結果的に2~4着馬はエコロガイア、スマートアイ、クールムーアと「4角3番手以内」の先行馬たちが独占。これが新潟の直線なら前走同様、差し届かなかったかもしれないとの思いがよぎる。ローテーション的にも「前走新潟組」が多くなるこの時季の中山。「新潟ダートで届かなかった差し馬」を見直すのは一つの作戦になるかもしれない。

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