【面来】逃げ・先行馬のヒモ穴狙いが決まった3連単8万円超

2024年9月26日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週はオールカマーで3連単を仕留めた東京本社・面来陽介が担当。3連単8万1650円を◎○△で的中させた。実力馬レーベンスティールを素直に信頼し、展開を左右する逃げ・先行馬のヒモ穴狙いが見事に決まった。

 先週の重賞予想は極端だった。近年絶対的な軸馬がいた神戸新聞杯。今年はその軸となる馬が不在で本命を決めるのに苦労した(こちらの結果は…お察しください)。的中したオールカマーは真逆。頭一つ抜けている実力馬レーベンスティールに迷うことなく本命を打つことができた。他にも歴戦の古馬が集まり展開も読みやすかったことが的中につながった。注目したのはどの馬が逃げるのかという点。

 出走メンバーで逃げ実績が豊富だったアウスヴァール。同型が手薄な上、主導権を握るのに絶好な2枠3番に入り迷うことなく厚い印を回せた。加えて同レースでは近年逃げ馬が活躍。23年タイトルホルダー(2着)、22年バビット(小差4着)、19年スティッフェリオ(1着)など人気を問わず存在感を示していたことも後押しとなった。

 中山開催は3週目を迎え、この週からCコースを使用。目立ち始めていた傷みがカバーされ逃げ馬にもってこいの馬場コンディション。前日土曜9RカンナS(芝1200メートル)では2歳レコードが更新されるなど芝は変わらず好状態をキープ。行ったもん勝ちの傾向が強かった。

 レースは予想通りアウスヴァール(2着)が持久力勝負に持ち込んだ。2番手につけたのが3着に残したリカンカブール。重賞初制覇を飾った中山金杯は初コンビを組んだ津村の好エスコートが光ったレース。次走大阪杯(16着)で大敗したが津村とのコンビ継続となれば高い確率で中山金杯同様に、積極策に出てくることは想像できた。外枠に入り多少評価は落としたが安定して前に行ける脚を持つため、△印を回すことができた。

 あっぱれだったのがレーベンスティールとルメール。終始他馬のマークに苦しめられ最後まで進路が空かない厳しい展開。前で運んだ2頭の“行った、行った”のレースになると思ったがゴール直前で大逆転。鞍上は中山で3週連続JRA重賞V。毎週のように思っているが、ルメール抜きで馬券的中は難しいのかもしれない…。最終週を迎える中山はG1スプリンターズS。今週も神騎乗をお願いします。 (面来 陽介)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム