【出田竜祐】2週連続馬単ヒット!!今回は“馬番別データ大作戦”
2024年10月31日 10:00 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週は中距離王決定戦「天皇賞・秋」で馬単1万3560円を仕留めた東京本社・出田竜祐が菊花賞に続き2週連続で担当。今月から競馬班に加入し、ボートレース、競輪、オートレースで鍛えた勝負勘がさえ渡っているオールドルーキー。上位混戦の大一番を見抜いた作戦とは一体。
2週続けてご指名をいただき感謝。それにしても3着抜けるなあ(泣き)。長らく担当したボートレースの舟券は3着総流しがセオリー。馬券の難しさ、そして奥深さを思い知った。
先週の当欄で言及したが、膨大なデータの中から“都合のいいもの”をいいとこ取りして独自の予想理論をぶち込むのが競馬の醍醐味(だいごみ)。天皇賞・秋で、まず出てきたのが菊花賞でお世話になったルメールが過去6年で5勝しているというとんでもない事実。同一G1と秋華賞、菊花賞に続くG1・3連覇が懸かっていた。
これをひっくり返すデータとして採用したのが「枠順」だ。東京芝2000メートルはコース形態から外枠が不利。天皇賞・秋で10番以降の2桁馬番は過去5年馬券絡みなし。過去10年で見ても2着2回、3着4回と勝ち切れていない。過去の実績、能力から本命候補はドウデュース、3冠牝馬リバティアイランド、ルメール騎乗のレーベンスティールの“3強”だが、12番リバティと14番レーベンは脱落。一方、ドウデュースは過去10年で最多4勝の青帽4枠をゲット。馬番は22、23年を連覇したイクイノックスと同じラッキー7で◎はあっさり決まった。
あとは○、▲、☆、△をどう配置するか。フルゲート18頭立てではなく、自分ルールで△は3個まで。レース傾向から逃げ馬の善戦はあるが、やはり主役は上がり3F33秒台の末脚を使える差し馬。対抗は、正直、絶対能力は◎より上だと思っていた○リバティアイランド。衝撃の日本レコード決着だった昨年、上がり最速をマークして2着に入ったジャスティンパレスが▲。☆は宝塚記念2着で絶好4枠のソールオリエンス。当然、ルメールの△レーベンスティールと春の古馬G1で1、3着の△ベラジオオペラは消せない。
残る△は1個。逃げ馬ホウオウビスケッツまでは印が回らない。ラストは3枠4番タスティエーラと6枠10番ダノンベルーガの堀厩舎2頭で迷ったが、“馬番別データ大作戦”に従いタスティエーラが“当選”。結果的にこの取捨選択と23年ダービー馬の意地が馬単的中に結びついた。それにしても想像の斜め上をいくドウデュースには恐れ入った。残り2戦、どんな夢を見せてくれるのだろうか。(出田 竜祐)