【後藤】秋華賞トライアルを的中!秋の中山開幕週攻略法を伝授
2024年9月12日 10:00 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社・後藤光志が登場。中山開幕週の秋華賞トライアル「紫苑S」でクリスマスパレードに自信の◎。3連単1万3840円を◎△△で的中させた。的中の鍵はコース適性と高速馬場。秋の中山開幕週の攻略法として、覚えておいて損はない。
今回、予想で重視したポイントは「舞台適性」。中山は東京、京都などに比べると小回りで直線が短い分、3角から4角にかけての位置取りが好走の鍵を握る。特に秋は4月の皐月賞以来の開催で芝コースは絶好の状態。基本的には前とインが有利。開幕週であればなおさらだ。実際、開幕日の土曜(7日)は紫苑Sが行われるまでの芝5レースの勝ち馬のうち4頭が、4角4番手以内かつ4番枠より内の馬だった。
本命クリスマスパレードはデビューから中山で2連勝。いずれも好位から押し切る理想的な競馬だった。昨年12月の新馬戦(2000メートル)では同コースの2歳新馬戦史上最速タイム(2分0秒7)をマーク。“高速決着”が予想されただけに時計の裏付けがあったのも頼もしかった。さらに、1F延長となった2戦目の水仙賞は力のある牡馬を撃破。タフなやや重の馬場を全く問題にしなかった豊富なスタミナも魅力的。内めの6番枠に入り、◎を打つのに迷いはなかった。
相手には素直に実績馬を指名。ミアネーロは中山のG3フラワーCの優勝馬。立ち回りがうまいタイプなだけにロスなく運べる1番枠が味方すると考えた。マイル路線を歩んできたボンドガールは前走クイーンS(2着)で距離不安を払拭。中間の様子からも折り合い面に進展が見られていたので、さらに距離が延びても力は通用するとみていた。結果は◎が今年の皐月賞を上回るコースレコード(1分56秒6)V。好位2番手から抜け出し、後続の追い上げを封じる想像した通りのレースぶりだった。
競馬担当として初めて迎えた夏競馬は、あっという間に終了。右も左も分からず、ただ仕事に追われていた春に比べれば、取材や予想の組み立てなど少しは成長できた気がする。秋開幕メインの紫苑Sをきっちり仕留められたのは、記者にとっても自信になった。何とかこの勢いを持続させ、秋も丁寧な取材と分析で的中を量産したいと思っている。