【高木】人気薄へのヒモ穴狙いがハマったプロキオンS

2024年7月11日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週はプロキオンSで3連単2万5360円をきっちり仕留めた東京本社予想・高木翔平が登場。ダートの新怪物候補ヤマニンウルスを素直に信頼し、人気薄に△を回したヒモ穴狙いが見事に決まった。

 ダートのレベルアップが顕著な近年の日本競馬。ドバイワールドCを優勝したウシュバテソーロ、サウジアラビア、UAE、米国のダービーで結果を出したフォーエバーヤング…。欧州、米国、南米から絶えず良質な繁殖牝馬を輸入し続けた結果、芝だけでなく、ダートでもワールドクラスの素質を持った馬たちが生まれてくるようになった。無傷5連勝でプロキオンSを優勝したヤマニンウルスにも大きな期待を抱いて本命を託した。

 新馬戦、1勝クラス、雅Sは4コーナーで先頭を奪取。前めのポジションで機敏に運べるのはここまでの戦いぶりで分かっていたし、初戦が小倉での大差勝ち。紛れが起こりやすい小倉のダート重賞でも自信を持って踏み込めた。デビュー時は536キロだった雄大なボディーは全5戦で一度も減らすことなく、この日は584キロに。まだまだ奥がありそうな雰囲気で、この先も重い印を打ち続けることになりそうだ。

 とは言っても、メンバーが強くなる重賞でもいつも通りの強気な運びなのには少々の驚き。こちらの期待を上回る走りだっただけに、かわいがってもらえず失速した逃げ馬ブルーサンに○を打ったのは反省…。それでも「前を掃除した後の3着に伏兵が来る」との読みで、単勝99・1倍の12番人気マリオロードに△を回せていたのはよかった。今後もヤマニンウルスに◎を打つときは「展開利の見込める差し馬でのヒモ穴狙い」が得策かもしれない。

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