【田村】自信の◎!自賛の△!社杯ステイヤーズSで特大弾

2024年12月5日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が的中へのプロセスを振り返る。今週は大阪本社・田村達人が登場。暮れの中山名物マラソンレース「スポーツニッポン賞ステイヤーズS」で3連単25万2340円を見事にゲット。自信の◎シュヴァリエローズから、△を回した12番人気シルブロン、6番人気ダンディズムが激走。社杯での特大弾を呼んだ“読み”とは。

 社杯のスポニチ賞ステイヤーズSで特大ホームラン。勝ち馬シュヴァリエローズはレース当日の紙面コラムでも推せるほど自信があった。デビュー前から期待されていたディープインパクト産駒。当時はメンタルの部分で幼さがあり、全く能力を出し切れなかったが年齢を重ね、少しずつ大人になった。

 22年1月寿Sを制し、オープン入り。その後は1600~2000メートルを中心に使われていたが、折り合いがつくようになって以降、その路線では追走が忙しかった。精神面が成長した今なら距離を延ばしても大丈夫。今年に入り、中長距離へシフト。追走が楽になったことで道中、脚がたまるようになり、それが最後のひと押しにつながった。京都記念4着(芝2200メートル)、メトロポリタンS3着(芝2400メートル)、目黒記念2着(芝2500メートル)と着順は右肩上がり。秋初戦の京都大賞典で重賞初制覇を飾った。

 自慢のスタミナを生かしたスピードの持続力が強み。そして今は折り合いがつく。淡々と自分のリズムで運び続けられる長丁場でこそパフォーマンスを最大限に引き出せる。見事に読みが当たった。好位から安定感のあるレース運びで、2周目の3角付近から徐々に進出。持ち前の勝負根性で中山の急坂を駆け上がり、重賞連勝。ステイヤーの資質を示した。

 余談だが…管理する清水久師は記者と同じ中学校で所属していた部活が陸上部。当時は大阪の中学駅伝を10連覇するなど他校が恐れる強豪だった。「学校の外を何周も何周も走っていたよ」。そう、清水久師は長距離ランナー。ならば、当時の経験が生きたのでは?と勝手に想像もしてしまう。今から来春の大舞台が待ち遠しい。

 配当をはね上げてくれたのが2着に激走した12番人気の伏兵シルブロンだ。ここ最近の成績から人気を落としていたが、昨年2月ダイヤモンドS(芝3400メートル)で3着に入った実績馬。長丁場はベスト。正直、想像以上の走りではあったが、本調子ならチャンスは十分だと思っていた。人気薄だったここでキッチリ印を回すことができたのは我ながらあっぱれ。そして3着ダンディズム(6番人気)にも△を回して、3連単25万2340円をゲット。社杯的中で気分は上々。会社から金一封が出ることを願いたい。 (田村 達人)

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