【新谷】ドカンと10万馬券!前走のジャッジミス糧に的確ジャッジ

2024年8月29日 12:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は大阪本社・新谷尚太が登場。「キーンランドC」は勝ち馬サトノレーヴの前走V時の“ジャッジミス”を糧に今度は◎を進呈。展開も読み切って2、3着馬に△が回り、3連単10万9420円を見事に的中させた。

 この夏、ようやくヒット予想が打てた気がした。サマースプリントシリーズ第5戦「キーンランドC」は今夏の北海道出張が生きた。

 今年は函館開幕週に現地で取材。函館スプリントSに出走する馬を間近で見ていた。今回◎を託したサトノレーヴは当時は△どまり。レースは内枠4番ゲートをフルに生かした立ち回り。直線、窮屈な位置から抜け出した。小回り平たんの函館で1馬身1/4差は地力以外の何ものでもない。素直に完敗を認めた。完全に言い訳になってしまうが、当週の追い切りが少し迫力に欠けると思ったので印を落とした。しかし普段の姿を見ても530キロ近い見栄えのする好馬体。大人びた風格は今となっては重賞に手が届く馬だったと思い直した。

 今回は前走から2カ月半の休養を挟んでの復帰戦。その休養効果でさらに馬体全体に幅が出ていた。前走の重賞制覇を機に馬自身がさらに成長した印象。その成長力の由来は血統にある。父ロードカナロアから受け継ぐスピードに加え、母系も優秀。母チリエージェは1400メートル以下でJRA5勝、10歳上の半兄ハクサンムーン(父アドマイヤムーン)は短距離重賞3勝という底力のある血統だった。5歳秋を間近にしてまだキャリア9戦。底知れないポテンシャルを秘めている。権利を得たG1スプリンターズS(9月29日、中山)の有力候補に躍り出たことは間違いない。

 吉村厩舎の2頭、2着エイシンスポッターと3着オオバンブルマイはともに強靱(きょうじん)な末脚を生かすタイプ。軽量3歳牝馬エトヴプレに他馬が絡めばハイペースになると信じて、吉村厩舎2頭に△を打った。レースは2F目から10秒4→11秒0、その後の3Fも全て11秒台で推移するハイペース。展開が向いたことは確かだが、この2頭も重賞舞台で活躍できる実力の持ち主。G1でも激流になれば面白い。

 札幌土曜メインは◎を託した9番人気ポッドボレットが2着で○◎で的中。最終週を前にようやくエンジンがかかってきた。24年北海道シリーズ・ラストウイークの予想もぜひ、注目してください。

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