【悠貴】大好物の“2歳戦” 前走チェックで高配当ゲッツ

2024年9月5日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社・鈴木悠貴が登場。「小倉2歳S」は出走各馬の前走しまいラップを分析。新馬戦を好内容で快勝したエイシンワンドに本命を打ち、3連単3万8530円を的中させた。

 予想材料が少ない2歳戦は競馬ファンに敬遠されがちなイメージ。だが、個人的には大好物。一つ一つのレースをしっかり見極めることで、意外な好配当を手にすることができるからだ。

 2歳戦は“見た目”にだまされてはいけない。新馬戦や未勝利戦で圧勝した人気馬が、馬券外に飛ぶのを、これまで何度も見てきた。信頼できるのは数字のみ。特に馬の能力が顕著に表れるラスト3Fには目を配るべきである。

 実際に先々週の新潟2歳Sは、新馬戦でのラスト3Fが加速ラップ(11秒8→11秒4→10秒9)だった本命トータルクラリティがV。小倉2歳Sも同じアプローチで予想を組み立てた。

 重賞制覇を飾った◎エイシンワンドの新馬戦でのラスト3Fは11秒5→11秒0→11秒2。前出トータルクラリティのような加速ラップではないが、ゴール前に坂がある中京、最後をしっかり追っていないことを考えればかなり優秀な数字。素質上位は明白だった。

 一方、未勝利戦を2馬身半差で圧勝し、3番人気に支持されたレイピアは自信の消しだった。前走のラスト3Fは11秒4→11秒5→11秒9とエイシンワンドとは逆の減速ラップ。これが馬場のいい小倉でのものであるのだから、低評価は妥当だった。

 何度も言うが、2歳戦は見た目より中身重視が鉄則。隣で料理をしてくれている妻を見てふと“結婚相手選びと一緒だな”と思ったのだった。

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