ドゥレッツァに日本調教馬初優勝を期待したい

2024年6月27日 05:30

 8月21日に英国のヨーク競馬場で行われる10F路線の大一番インターナショナルS(G1、芝10F56ヤード=約2050メートル)の第1次登録が25日に締め切られ、昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ(牡4=尾関)を含めて37頭がエントリーを済ませた。アイルランドから19日の英G1プリンスオブウェールズSで6度目のG1制覇を果たしたオーギュストロダン(牡4=A・オブライエン)など11頭。フランスから21日の英G2キングエドワード7世Sを6馬身差で圧勝したカランダガン(牡3=グラファール)など4頭。さらにドイツから昨年のG1独ダービー勝ち馬ファンタスティックムーン(牡4=スタインベルグ)がエントリー。主催者は近年になく国際色豊かな顔触れになりそうだと胸を張っている。

 総賞金が昨年までの100万ポンドから今年は125万ポンド(約2億5400万円)に増額されたインターナショナルSは、20年にワールドベストレースの座を射止めた、極めて権威のあるレースである。日本調教馬では05年にゼンノロブロイが2着になっている。英国の競馬場の中では起伏に乏しいヨークは、日本馬に適したトラックと言われているだけに、強豪相手ではあるが、出走してくればドゥレッツァには日本調教馬初優勝の期待をかけたいと思う。 (競馬評論家)

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