BCクラシック前哨戦3歳ムースに注目

2024年9月26日 05:30

 今週の土曜(28日)、米カリフォルニア州のサンタアニタ競馬場で行われるのが、G1カリフォルニアクラウン(ダート9F)。11月2日にデルマーで行われるG1ブリーダーズカップ(BC)クラシック(ダート10F)へ向けた、西海岸における前哨戦となる。

 ここに3歳世代を代表して挑むのがムース(牡)である。昨秋のG1・BCジュベナイル2着馬で、今年3月にはG1アーカンソーダービーを快勝。ボブ・バファート厩舎所属馬のためG1ケンタッキーダービーは出走資格がなく(当時はチャーチルダウンズで出走停止処分中)、2冠目のG1プリークネスSを目標としたが、熱発のため出走を取り消し。その後はじっくりと立て直しが図られ、復帰戦となった9月1日のシェアドビリーフS(L、デルマー)を勝っての参戦となる。

 ここに立ちはだかる古馬が、2月のG1サウジCの勝ち馬セニョールバスカドール(牡6=フィンチャー)だ。G1ドバイワールドCで3着となった後は、5カ月の休養を挟み、復帰戦となった8月24日G2パットオブライエンS(デルマー)は4着だった。

 その結果と内容次第で、BCクラシックの勢力分布が変わる可能性もあるカリフォルニアクラウンに、ぜひご注目いただきたい。 (競馬評論家)

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