カインライジング 12・8香港スプリント目指し快進撃

2024年10月24日 05:30

 短距離路線の水準が高い香港に、また1頭スター候補が誕生。20日にシャティンで行われたG2プレミアボウル(芝1200メートル)を制したカインライジング(セン4、父シャムエクスプレス)が、その馬だ。

 ニュージーランド産馬で、23年12月に香港でデビューしたのがカインライジングだ。このシーズンは7戦し5勝。後半は4連勝し、最終戦のG3シャティンヴァーズ(芝1200メートル)を制して重賞初制覇。香港の年度表彰で、チャンピオングリフィンとモストインプルーヴドホースの2部門を受賞した。今季初戦となったクラス1のハンデ戦を、トップハンデ(135ポンド=約61.2キロ)を背負って快勝して臨んだのが20日のG2プレミアボウルで、ここも道中3番手から楽に抜け出して優勝。勝ち時計の1分7秒57は、コースレコードに0秒07差の優秀なものだった。同馬を管理するD・ヘイズ師によると、次走は11月17日のG2ジョッキークラブスプリント(芝1200メートル)の予定で、そこで良い競馬をすれば、12月8日のG1香港スプリント(芝1200メートル)を目指すことになる。ニュースターの快進撃がどこまで続くかに注目したい。  (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム