シエラレオーネかフィアースネスか 米最優秀3歳牡馬一騎打ち

2024年11月7日 05:30

 米国競馬の頂点となるブリーダーズCが、11月1日、2日の両日にわたってカリフォルニア州のデルマー競馬場で行われ、関係者やファンの関心は、年度表彰の行方に移っている。

 年度代表馬の最有力候補と目されているのが、ソーピードアンナ(牝3)だ。今季の同馬は7戦し、G1ケンタッキーオークス(ダート9F)、G1BCディスタフ(ダート9F)など5つのG1を含む6重賞を制覇。唯一の敗戦が、牡馬に挑んだG1トラヴァーズS(ダート10F)の頭差2着で、これだけの成績を残した馬は古馬を含めても他におらず、09年のレイチェルアレクサンドラ以来となる3歳牝馬による受賞が濃厚と言われている。一方、全くわからないのが最優秀3歳牡馬の行方だ。シエラレオーネ(牡3)がG1BCクラシック(ダート10F)、G1ブルーグラスS(ダート9F)という2つのG1に加えてG2リズンスターSに勝利。フィアースネス(牡3)がG1トラヴァーズS(芝10F)とG1フロリダダービー(ダート9F)という2つのG1に加えてG2ジムダンディSに勝利。2頭の直接対決も2勝2敗と五分の成績で、優劣がつけがたいのだ。投票の行方がどうなるかに注目したい。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム