5月3日にケンタッキー州のチャーチルダウンズで行われるケンタッキーダービーへ向けた、フューチャー・ウェイジャー（期間限定のパリミューチュル方式による前売り）のプール4が、2月14日から16日にかけて行われ、個別の馬ではバーンズ（牡3、父イントゥミスチーフ）がオッズ9倍の1番人気に推された。

　23年のファシグティプトン・サラトガ1歳セールにて、セッション2番目の高値となる320万ドル（当時のレートで約4億6099万円）で購買された同馬。昨年11月27日にチャーチルダウンズで行われたメイドン（ダート5・5F）に続き、1月4日にサンタアニタで行われたG2サンヴィセンテS（ダート7F）も制し、無敗の重賞初制覇を果たした。

　同馬を管理するB・バファート師は、管理馬のメディナスピリットから21年のケンタッキーダービー後に禁止薬物が出て失格処分となって以来、チャーチルダウンズ競馬場から出走停止処分を受けていたが、これが24年の7月に解除。今年は制裁が明けて初めてのケンタッキーダービーとなる。バーンズの次走は、3月1日のG2サンフェリペSの予定。日本の皆さまもぜひご注目いただきたい。　（競馬評論家）