【香港スプリント】ダノンスマッシュ軽快!父に続く有終連覇へ視界良し
2021年12月9日 05:30 JRAが馬券発売する香港国際競走(12日、シャティン)の最終追い切りが8日、シャティン競馬場で行われ、父ロードカナロアに続くスプリント連覇を狙うダノンスマッシュ(牡6=安田隆)は川田を背に芝コースで軽快な動きを見せた。日本馬12頭が4レースに参戦。出走メンバー、枠順は9日に決定する。
ラストランに選んだ香港の地に、ダノンスマッシュが戻ってきた。この日の最終追い切りは川田を背に芝コースへ。走り慣れた馬場を軽快な脚さばき駆け抜け、6F81秒8~2F23秒1のタイムをマーク。動きを見守った藤巻助手は「落ち着きがあり、キャンターに下ろしたら元気があって前向きさも感じられました。オーバーワークにならないように調整。順調に来てます」と感触を口にした。
昨年の当レースを勝ち、ロードカナロアに続く父子制覇を達成。国内のG1ではなかなか勝ち切れなかったが、異国の地で悲願のタイトルを手にした。帰国初戦だった今年の高松宮記念もV。再び遠征した春のチェアマンズスプリントプライズはG1・3連勝を狙ったが6着に敗れた。安田隆師は「春に香港に遠征した時はレースの間隔も詰まっていたしオーバーワークになってしまった」と振り返る。
春は中3週での遠征競馬だったが、今回はスプリンターズS(6着)から中9週と間隔を空けて臨める。指揮官は「昨年と同様、ゆとりを持って臨めるレース。条件的には全く心配していない」と反撃に燃える。
ここがラストランとなり、来春からは種牡馬入りが決定。父も管理していた師は「ロードカナロアの子でG1を勝ってくれて思い入れの深い馬です。最後も勝ってくれて、父子で香港スプリント2連覇となればいいですね」と力を込めた。12&13年の当レースに連覇し、香港で引退した父の再現Vを狙う。