【阪神JF】ウォーターナビレラ 無敗2歳女王へ息ピッタリ!武兄弟タッグ快挙へ出来万全

2021年12月9日 05:30

芝コースで追い切るウォーターナビレラ(撮影・亀井 直樹)

 2歳女王決定戦「第73回阪神ジュベナイルフィリーズ」(12日、阪神)の追い切りが8日、東西トレセンで行われ、主役候補のウォーターナビレラは栗東芝コース単走でリズミカルな走りを披露した。3戦無敗の戦歴はもちろん、鞍上・武豊(52)と武幸四郎師(43)の兄弟タッグも話題。グレード制導入後では初となる「兄弟G1制覇」の偉業へ、万全の態勢を整えた。

 ウォーターナビレラの追い切りは当初予定のCWコースから芝コースに変更された。開門1時間前の朝6時、武幸師は雨水をたっぷり吸い込んだCWの馬場に足を踏み入れた。馬場が重いことを確かめ、負荷軽減のため変更を決断。武幸師が「(調教師の)仕事やしね」と含み笑いを浮かべて説明すると、武豊も「正解ちゃうか。きょうのCWは重いから」と同調した。

 その最終追い切りは新馬戦→2戦目と手綱をとった吉田隼(レースは武豊)が騎乗して単走馬なり。前を走る馬につられることなくきっちり折り合い、直線は四肢をしっかり伸ばして弾むような走りで5F69秒7~1F12秒2。武幸師は「前走後はケアとガス抜きで少しだけ放牧。先週はジョッキー騎乗である程度やったので、今週は強い調教は必要なかった」と納得の表情。繰り返して「競馬が上手」と強調した。

 デビューから3戦無敗の戦歴だけでもクローズアップに値するが、“兄弟タッグでのG1獲り”もかかるから注目度は抜群。しかし、戦いを前にして話題に乗っかることはなく、弟が「マスコミで盛り上がっている」と言えば、兄も「特に意識していない」と受け流した。

 今週から馬主の調教見学が再開されたことで、同馬を所有する山岡正人氏(63)がトレセンを訪問、武兄弟と談笑するシーンもあった。ウォーターナビレラは前走でファンタジーSを勝利。シルバーステート産駒の重賞V、兄弟タッグ重賞Vなど“初ものづくし”の話題になった時、武豊は「(冠名)ウォーターの重賞勝利も初めて」と強調した。

 先代の山岡良一オーナーは今年9月27日に死去。師匠である武田作十郎厩舎からの関わりがある武豊は、凱旋門賞から帰国後に弔問に訪れている。長男の山岡正人オーナーに弔い合戦の意欲を伝えてファンタジーSで有言実行を果たした。昭和~平成~令和と紡がれてきた悲願の重賞Vが成就。続けてG1Vとなればドラマのようだ。ただ、少々現実離れした筋書きの時に、武豊はしばしば別格の凄みを発揮してきた。もう一丁だ。

 【グレード制導入以降初G1制覇へ】騎手&調教師の兄弟タッグによるJRA・G1制覇は1984年のグレード制導入以降は例がない。それ以前では76年の安田記念(ニシキエース)で森安弘昭師(兄)&森安重勝騎手の兄弟タッグが達成。今年は池添謙一騎手&学調教師がヴィクティファルスでクラシック3冠に挑んだが、皐月賞9着→ダービー14着→菊花賞10着に敗れた。武兄弟がグレード制導入以降初の快挙に挑む。

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