【阪神JF】サークルオブライフ 国枝師納得の動き「いい感じ」

2021年12月9日 05:30

サトノエルドール(左)、サトノフォーチュン(右)と併せて追い切るサークルオブライフ(撮影・郡司 修)

 【G1ドキュメント・美浦=9日】美浦は先週に続き、水曜朝に激しい雨。薄暗いコースで調教馬のゼッケンを視認するのは厳しいが、G1登録馬は番号が大きく書かれた特殊ゼッケンを装着しており判別しやすい。

 1回目のハロー(整地)が終わった午前8時前。Wコースに「7」をつけたサークルオブライフが入った。視力の悪い浜田だが、双眼鏡で何とか動きを追う。3頭併せの2頭目を追走。直線は真ん中に入り、内で遅れたサトノエルドール(5歳オープン)を尻目に、先行した外サトノフォーチュン(3歳2勝クラス)と併入した。

 「先週しっかりやったから、きょうは無理せず馬なり。馬場が悪かったが、2頭の間で手応え良くしっかり走れた。ちょうどいい感じの調教になった」。動きを確認した国枝師の表情は明るい。未勝利戦は出遅れて最後方から一気に捲って快勝。前走アルテミスSは中団から最速3F33秒5の切れ味で差し切った。「未勝利勝ちは大味な競馬だったが、前走は上手に流れに乗って、しまいもしっかり脚を使えた。未勝利勝ちがダテではないことが分かってホッとしたよ」と笑う。

 国枝厩舎の2歳はタレントぞろい。牡馬は2戦無敗でサウジアラビアRCを制したコマンドライン。牝馬もJRAレコードで未勝利勝ちしたウィズグレイス、サリオスの半妹サリエラなど来春のクラシック候補がめじろ押しだ。その先陣を切ってG1舞台へ。「先々まで奥がありそうな雰囲気。もちろんこの馬も来年のクラシックへ」と締めくくった師。桜の季節を見据え、本番と同じ舞台で、まずは腕試しだ。

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