定年迎える浅見師 自ら最終仕上げ騎乗!鮫島駿へ託すヤマニンサルバム

2022年2月24日 05:30

ヤマニンサルバムに跨がり坂路を駆け上がる浅見秀一調教師 (撮影・亀井 直樹)

 関西で唯一、定年を迎える浅見師はこの日、自ら坂路調教にまたがり周囲を驚かせた。予定の行動だったのか?「調教に乗るのは昨年の秋以来」と本人は涼しい顔で馬上に収まった。ざわついたのは調教スタンド2階の調教師席で、モニター前に人だかりができるほど。予定通り1F15秒程度のラップを刻んだ登坂に周囲から「きっちり15―15。70歳にして、さすがやね」「落ちないか心配した」など温かい声が上がった。

 指揮官が調教をつけたヤマニンサルバム(牡、3歳未勝利)はデビューから2着、2着で小倉土曜2Rに鞍上・鮫島駿で出走予定。いわば弟子の騎乗馬を師匠が直々に仕上げた、わけだ。「そういうこと」と浅見師は小さくうなずいた。

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