松永幹師に舞い降りた競馬の神様
2022年2月24日 05:30 【東西ドキュメント・栗東=23日】ホースマン往来の節目になる2月最終週に組まれた阪急杯は不思議とドラマが起きている。その象徴は06年、松永幹騎手が現役引退の日に11番人気ブルーショットガンでミラクルVを飾った一戦。当時の舞台裏としてゴール直後から急な頭痛に襲われて「競馬の神様が舞い降りたと周りは言うけど、あれはボクの頭に降りた衝撃。口取りで笑えないくらい痛かった」と本人の述懐を記憶している。
今年の阪急杯に2頭出しの松永幹師。菱田が謎の激痛話を振ると「もう16年前か。よくそんなこと覚えていましたね」と、感心してもらえたので記者はエピソードを知ってナンボ、という意味でちょっといい気分にさせてもらった。
無論、本題は昔話より現在。モントライゼはCWコースのラスト1Fがキレッキレの11秒5!「休み明けだけど、しっかり乗り込めた」とポン駆けに期待すれば、グルーヴィットは坂路で4F51秒1~1F12秒2とこちらも好時計。「前走(淀短距離S4着)もいい内容。休み明けを使った分の上積みはある」と好仕上がりを強調。トレーナーの立場でも阪急杯で美酒に浸ってもらいたい。