【桜花賞】武藤(9)クロスマジェスティと師弟Vだ、4度目G1挑戦で恩返しを
2022年4月8日 05:30 師弟コンビで大金星を狙う。未勝利、アネモネSと連勝中の関東馬クロスマジェスティは3日に栗東入り。着々と準備を進める。水野厩舎に所属する鞍上の武藤も5日、美浦から駆けつけた。栗東滞在は3年ぶり。武藤は「自厩舎の馬でG1に臨めるのはうれしい」と力が入る。
昨年12月に調教中の落馬で左膝を負傷。約3カ月の戦線離脱となった。今年2月からトレーニングを再開し、復帰週のアネモネSをクロスマジェスティでV。8番人気の伏兵ながら、好位2番手から早め先頭で押し切った。武藤は「センスが良くて、心臓が強い」と長所を強調した。転がり込んだチャンスではなく、自身でつかみ取ったG1の切符。「自信を持って乗りたい」と相棒を信頼する。
これまで60回の重賞チャレンジで、20年新潟大賞典(アトミックフォース)の2着が最高。G1は昨年5月のNHKマイルC(グレイイングリーン17着)以来4度目の挑戦となる。師弟コンビのG1勝利といえば、先々週の高松宮記念をナランフレグで制した丸田&宗像師が記憶に新しい。デビュー6年目の若手が師匠への恩返しを胸に大舞台へと向かう。
《5枠9番に水野師「いい並び」》クロスマジェスティはど真ん中の5枠9番に決まった。水野師は「いきたい馬が内にいるしいい並び。センスが良くて何もしなくても番手が取れる。流れに応じて自分の競馬をしてくれれば」とレースをイメージした。G1では初タッグとなる愛弟子に対しては「G1だからといって硬くなる必要はないよね」と温かくエールを送った。