【桜花賞】(4)パーソナルハイ 抽選突破、状態上向き 圧巻逃走劇見せる

2022年4月8日 05:30

展開の鍵を握るパーソナルハイ(左)

 世界のYAHAGIが桜舞台で翼を広げる。パーソナルハイは“6分の2”の抽選をくぐり、晴れて1冠舞台に駒を進めた。荒木助手は「持っているということでしょうね。枠(2枠4番)も最高だと思います」と好ムード。今週からBコース替わり。前々で勝負するタイプにとっては絶好舞台といえる。

 前走のフラワーCは休み明けで6着だった。一度使われて、状態は着実に上向く。坂路の最終追いは馬なり単走で4F52秒4~1F12秒4。「サラッとやって52秒台と時計も出ていますし、状態は大丈夫。今回はチークを着ける予定なので、集中して走ってくれればと思います」。馬具効果にも期待を寄せる。

 大きなトキメキがある。吉田豊が3走ぶりに手綱を取る。矢作厩舎とのコンビでは“令和のツインターボ”パンサラッサが快進撃を見せる。ドバイターフで逃げ切りV。海外G1を勝った。パーソナルハイは吉田豊が騎乗した3走前の赤松賞が逃げてナミュールの2着。ここも魅惑の逃走劇か。鞍上が胸の内を明かす。

 「乗せてもらった時はすんなりとハナに立てて、押し切れるかなと思うぐらいでした。後ろを離しているつもりはなかったのに、道中のペースが体感より速かった。走る馬はそういう馬が多い。作戦などについては先生とまだ相談していないけど、僕を乗せるってことはそういうこと(赤松賞のように積極的な競馬)なんじゃないかな」

 先週、阪神芝のレースは先行有利だった。今年の有力どころは差し。ゴール前で迫るところを軽やかに完封するか。今春のG1絵巻は何やら荒れモード。素質十分のディープインパクト産駒が抽選突破から鮮やかに。トップトレーナーにとっては勝てばクラシック完全制覇。メモリアルな乱桜をド派手に演出する。

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