【ローズS】ラリュエル 坂路でピッチの利いた走りラスト12秒0、陣営「落ち着き出てきた」

2022年9月15日 05:30

坂井瑠星が騎乗し、弾むフットワークで坂路を駆け上がるラリュエル

 今夏の小倉で2勝目を挙げたラリュエルはトライアルはもちろん、本番の秋華賞も意識できる好素材だ。

 最終追いの坂路は意識的に抑えて4F55秒0~1F12秒0でピッチの利いた走り。いかにも具合が良さそうだ。勢いを感じさせたのが1週前のCWコース。春は桜花賞、オークスに出走したパーソナルハイ(3歳3勝クラス)と併せ、追走する形から6F82秒4~1F11秒2で首差先着。手応えで完全に上回った。厩舎2頭使い。甲乙つけ難いが、伸びしろならこの馬。安藤助手が言う。

 「先週はコースでスピードに乗せて負荷をかける、いい追い切りができました。お兄さん(ステイフーリッシュ)同様、気性が勝っているので、それを考慮しながらですが、だんだん落ち着きも出て、牝馬らしい切れ味が出てきました」

 前走・都井岬特別で完封したエグランタインが次走で圧勝したことからも、さらに評価はアップ。スピードに加え、新馬戦のように控えて抜け出すセンスも兼ね備えている。「前走は逃げたけど自在性があるし、どんな競馬もできる」と安藤助手。妹が重賞Vを飾れば凱旋門賞(10月2日、仏パリロンシャン)に向かう半兄ステイフーリッシュへの最高のエールになる。 

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2022年9月15日のニュース