【セントライト記念】ガイアフォース 父キタサンブラックの軌跡たどる、陣営「遅れてきた大物感」

2022年9月15日 05:30

坂路でキャンター調整されるガイアフォース

 ガイアフォースは約1年前の新馬戦でドウデュースの2着。凱旋門賞に挑戦するダービー馬と首差の接戦を演じた。骨折で春のクラシックに間に合わなかったが、ラスト1冠獲りを狙って東のトライアルに挑む。

 前走・国東特別が圧巻のパフォーマンスだった。1分56秒8のコースレコードで7馬身差の圧勝。杉山晴師は「特殊な馬場であの馬の走りがフィットした結果、あの着差になった」と慎重なジャッジだが「レコードの反動もなく、暑くても気にせず調教できている」と順調さに目を細めた。

 春から調教パートナーを務める房野助手も将来性を評価する好素材。「初めて乗った時から凄いと思った。伝わってくるバネ感というか、スケールがデカい」と感触を口にする。「ゆったりしたストライドで走るので、距離は延びたら延びただけいい。遅れてきた大物感がありますね」と大舞台での走りを期待する。

 父キタサンブラックは15年セントライト記念を勝ち、続く菊花賞も制した。ガイアフォースも父譲りの成長力を受け継いでいる。杉山晴師は「前走の競馬を見ても中間の追い切りを見ても迫力が増してきている」と上昇ぶりに目を細めた。15日に最終追いを予定。ここで重賞初制覇を飾り、偉大な父の軌跡をたどる。

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