【凱旋門賞国内最終追い】タイトルホルダー貫禄の走り!栗田師「向こうでもう一段階上げるイメージ」
2022年9月15日 05:00 凱旋門賞(10月2日、仏パリロンシャン)に挑むタイトルホルダー(牡4=栗田)が14日、美浦Wコースで国内最終追い切りを行った。道中は大きく先行した僚馬ハッピーアナザー(4歳1勝クラス)を前に見る形で落ち着いた走り。直線は馬場の中央で力強く脚を伸ばして、5F65秒5~1F11秒8の好時計をマークした。
栗田師は「前に馬を置いて、脚が違いすぎるので抜け出さないように“追いつかなくてもいいよ”と指示した。やればもっと動けそうだし時計的には十分。何事もなく心配するところもなく、ここまでこられている」と納得の表情を浮かべた。渡仏後にも2度追い切り、レース当週には横山和がコンタクトを取る予定。「向こうに着いてから、もう一段階、状態を上げるイメージ」と、さらなる上昇カーブを思い描く。
同馬は16日に成田国際空港から空路、フランスへ向かう。一足早く現地入りした横山和は15日、パリロンシャン競馬場で騎乗。栗田師は17日に出国して、現地で調教の指揮を執る。69年スピードシンボリによる初挑戦から53年、日本競馬界の夢をかなえる準備は着々と進んでいる。
《仏で騎乗》横山和生(29)が、15日、パリロンシャン競馬場で騎乗する。2R(午後3時53分=日本時間午後10時53分、芝1600メートル)のブラックライヴズマターがパートナーでタイトルホルダーが現地で滞在する小林智厩舎の所属馬。