ドバイで芝の世界頂上決戦願う

2020年3月12日 05:30

 ドバイワールドC開催まであと2週間ほどとなり、各競走の出走メンバーが固まりつつあるが、現在の想定通りなら超G1級の顔触れになりそうなのが芝1800メートルのドバイターフだ。

 まずは地元ドバイに、種牡馬失格の烙印(らくいん)を押されて現役復帰し、前哨戦のG1ジェベルハッタで2年9カ月ぶりのG1制覇を果たして完全復活をアピールしたバーニーロイ(セン6)という強豪がいる。ここに欧州から、G1ムーランドロンシャン賞を含むマイルG1・2勝馬サーカスマキシマス(牡4)、昨秋に豪州のG1マッキノンSで待望のG1制覇を果たしたマジックワンド(牝5)、G1ロッキンジS勝ち馬ムスタシュリー(セン7)といったタイトルホルダーが参戦。さらに、レース史上初の連覇を狙うアーモンドアイ(牝5)を筆頭に4頭全てがG1勝ち馬で、このうち3頭は海外での優勝経験があるという、かつてない強力な布陣の日本軍団が乗り込むのだ。暮れの香港カップが、出走を予定していたアーモンドアイとの対戦を避ける陣営が続出し、手薄な顔触れになったのとは大違いである。ドバイにおける頂上決戦が、無事に開催されることを切に願っている。(競馬評論家)

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