【マイルCS】インディチャンプ&アウィルアウェイ “兄妹の絆”見せるか
2020年11月18日 05:30 安田記念3着以来の実戦となる昨年の覇者インディチャンプ、スプリンターズSで鬼のような追い込みを見せたアウィルアウェイは、同じ母ウィルパワーから生まれた1歳違いの兄妹。妹のマイル部門参入で実現した初めての“共闘”である。
マイルチャンピオンシップにおける「きょうだい出走」は過去に09年マルカシェンク、ザレマ(母シェンク)、14年クラレント、レッドアリオン(母エリモピクシー)、16年クラレント、サトノルパン(同)、18年ミッキーグローリー、カツジ(母メリッサ)の4回。これはJRA非世代限定平地G1でチャンピオンズC(前身のジャパンCダートを含む)と並ぶ最多だが、延べ8頭の出走で18年カツジの4着が最高着順と、結果の方は芳しくない。ちなみに94年ジャパンCでアメリカ調教の招待馬グランドフロティラ(8着)の半弟マーベラスクラウンが優勝した例があるものの、今のところ日本調教馬の「G1きょうだい出走」では07年有馬記念2着のダイワスカーレット(兄ダイワメジャー3着)、16年チャンピオンズCで同じく2着のアウォーディー(弟ラニ9着)が最良の成績となっている。
マイルチャンピオンシップは連覇の頻度が高い(過去5頭)G1でもある。もしかすると競馬の世界にも“兄妹の絆”のパワーワードが波及することになるかもしれない。(サラブレッド血統センター)