【ジャパンダートクラシック】“本場3冠馬の血”が騷ぐ!?ルクソールカフェ

2025年10月8日 05:30

 今年のジャパンダートクラシックは新装2年目にして早くもダート3冠が懸かる舞台設定となった。トライアルの京浜盃から羽田盃、東京ダービーと、ワンサイド勝ちを連発したナチュラルライズはキズナ産駒。母の父にストームキャットを持ち、裏技的かつ一点豪華主義的なダート適性が潜んでいる。ディープインパクト後継のダートサイヤーとしての長打力は、この秋再び世界の頂点に挑むフォーエバーヤングを出したリアルスティール(母父ストームキャット)によっても実証されている。父系祖父ディープインパクトとの“隔世2代3冠”達成の可能性大だ。

 逆転があるとすればケンタッキーダービー帰りのルクソールカフェとアドマイヤデイトナ。特に前者は5年前、前身のジャパンダートダービーで1番人気に反して7着に敗れた全兄カフェファラオの血統的リベンジマッチでもある。

 ルクソールカフェの父アメリカンファラオは15年の米3冠馬。母国ではダートの大物に恵まれず、供用10年目の今年の種付料は初年度の20万ドルから4万5000ドルまで下落してしまったのだが、日本のダートにはフェブラリーS連覇のカフェファラオを筆頭に輸入、持ち込み産駒が特異な適性を示している。ちなみに前記ジャパンダートダービーはカフェファラオの代わりに持ち込み産駒ダノンファラオが優勝した。コース実績もある本場の3冠馬の血は“3冠ストッパー”として脅威だ。(サラブレッド血統センター)

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