ジャスティンパレスがつなぐ!?ディープインパクトの連続記録
2025年10月29日 05:30
初年度産駒のマルセリーナが桜花賞を制した11年以来、昨年まで14年連続でG1勝ち馬を出してきたディープインパクトだが、今年はまだG1勝ちがない。昨年はアイルランド調教のオーギュストロダンによって“延命”した記録でもあり、国内のG1勝利は23年春の天皇賞、ジャスティンパレスが最後。今回の天皇賞にはそのジャスティンパレスが出走してくる。中央現役馬36頭の稼ぎ頭にして唯一のG1ホース。記録継続の切り札的存在だ。
現役時に走る機会のなかった天皇賞・秋は、高松宮記念以外のJRA平地G1が網羅された種牡馬ディープインパクトのG1コレクションの中でも微妙な立ち位置にある。過去12年で優勝馬は14年のスピルバーグのみ。その一方で2着は13年ジェンティルドンナを皮切りに、一昨年のジャスティンパレスまで実に9回を数える。15年ステファノスは単勝10番人気、16年リアルスティールは7番人気、20年フィエールマンは5番人気、そしてジャスティンパレスは6番人気での連絡み。2番人気ジェンティルドンナとのワンツーとなった前記スピルバーグの勝利も単勝5番人気でのものだった。こと天皇賞・秋におけるディープインパクト産駒は最強の穴メーカーといっていいだろう。
4歳春の天皇賞以来、勝利から遠ざかっているジャスティンパレスだが、半兄アイアンバローズがグレードウイナーに上り詰めたのは6歳暮れのステイヤーズS。心身両面の耐久性は母系からも裏書きされている。この秋のディープインパクト産駒は京成杯オータムHのホウオウラスカーズ、ポートアイランドSのヤマニンサンパ、京都大賞典のディープモンスターと、希少のオープン馬が一斉蜂起した印象。“15年連続”達成の可能性は十分にある。(サラブレッド血統センター)