【エリザベス女王杯】ハーツクライ系レガレイラ“2度目のピーク”突入か
2025年11月12日 05:30
昨年のグランプリホース、レガレイラと桜花賞馬ステレンボッシュ。今回のエリザベス女王杯が意外にもデビュー以来初顔合わせとなる同期のG1牝馬は、ディープインパクトの半妹であるランズエッジを祖母として共有する4親等の近親、いとこ同士の関係にある。
レガレイラは昨年の有馬記念で、こちらもいとこにあたる菊花賞馬アーバンシックとの同族対決を制した実績がある。前走のオールカマーでは2歳違いの半兄ドゥラドーレスを一騎打ちの末に退け、国内平地重賞においては1926年帝室御賞典(横浜)のイワヰ、クヰンフロラ姉妹以来、実に99年ぶりの「きょうだいワンツー」でグレード3勝目を奪取。2年越しの“活動期”にあるウインドインハーヘア一族のアイコンとして健在ぶりを示した。ハーツクライ系の大物は父のスワーヴリチャードを含め、4歳から5歳にかけての古馬戦線で2度目のピークに突入するケースが多い。1番人気に反した昨年の敗因は、牝馬の大物に散見される同性相手のボーンヘッドというより、完成途上だったと解釈できるだろう。
桜花賞以来、勝利から遠ざかっているステレンボッシュにとっては正念場の一戦となる。4歳の今年もドバイシーマクラシックに優勝した日本ダービー馬ダノンデサイル、レッドシーターフH、フォワ賞と海外でG22勝を挙げたビザンチンドリームと同期のエピファネイア産駒。「いとこ対決」が復活のトリガーとなる可能性は十分にある。
両馬の5代母ハイクレアは、故エリザベス2世が生産し、自身の勝負服で英1000ギニーと仏オークスに優勝した名牝。“ゆかりの血”の威力は、すでに曽孫にあたるディープインパクトが父、父の父、さらに母の父として実証している。今年は直系子孫の出番だ。 (サラブレッド血統センター)
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