ミッキーファイトにも芝&ダート“二刀流”の血
2025年11月5日 05:30
“日本産日本調教馬によるBCクラシック制覇”という歴史的快挙の余韻が残る船橋競馬場で3日に行われたJBCクラシックはミッキーファイトが2着メイショウハリオに3馬身差をつけて圧勝した。帝王賞に続く2つ目のビッグタイトルを手に入れた。
ミッキーファイトは22年チャンピオンズCに優勝したジュンライトボルト(父キングカメハメハ)の半弟で、名牝エアグルーヴの曽孫。芝のクラシックファミリーから現れたダートの大物という点では、00年代のJBCクラシックでそれぞれ3連覇を達成したアドマイヤドン(牝馬2冠のベガの子で日本ダービー馬アドマイヤベガの半弟)、ヴァーミリアン(母スカーレットレディは皐月賞馬ダイワメジャー、桜花賞馬ダイワスカーレット兄妹のいとこ)に通じる。3日付フォーエバーヤングの寄稿でも言及したが、ミッキーファイトの血統にも同じく、芝とダートの“二刀流”で進化を遂げた日本競馬ならではの多様性と発展性が担保されている。
父のドレフォンは米芝王者ジオポンティが送り出した鬼っ子的なダートの快足。3日現在、2位キズナに4億円以上の差でダートリーディング首位に立つこの父は、社台スタリオンステーションに史上初めて導入されたBCスプリント(16年)優勝馬でもある。ミッキーファイトは母の父スペシャルウィーク経由でサンデーサイレンス血脈も内蔵。来年はトップコンテンダー(優勝候補)として“本家”に凱旋することになるかもしれない。(サラブレッド血統センター)