愛チャンピオンS 2強のG1・4勝目争いに注目

2021年9月9日 05:30

 今週末はディープボンド(牡4)が出走するG2フォワ賞を含めて、凱旋門賞の前哨戦が3つ行われる12日のパリロンシャンに目が向きがちだが、前日の11日にレパーズタウンで行われるG1愛チャンピオンSも見逃せない一戦である。

 人気を分け合っているのが、いずれもここで自身4度目のG1制覇を狙うセントマークスバシリカ(牡3)とタルナワ(牝5)の2頭だ。7月3日にサンダウンで行われたG1エクリプスSを3馬身半差で制したパフォーマンスでレーティング127を得て、世界ランキング首位タイの座にあるのがセントマークスバシリカだ。8月15日の調教中に外傷を負い、予定していたG1インターナショナルSを回避したが、その後はこのレースに向けて順調に調整されている。

 一方、4歳だった昨年は4戦し、牡馬を撃破したブリーダーズCターフなど3つのG1を含む無敗の4連勝を飾ったのがタルナワだ。今季初戦となった8月6日のG3バリーローンSを快勝した後は、ここ一本に照準を合わせてきた。ここに、3歳最強マイラーで初めて10F戦に挑むポエティックフレア(牡3)も加わる愛チャンピオンSにぜひ、ご注目いただきたい。(競馬評論家)

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