先行馬多数の凱旋門賞 平均以上の流れになりそう

2021年9月30日 05:30

 A・オブライエン陣営がラビットを使ってこなかったため、今年の凱旋門賞は典型的な逃げ馬不在の顔触れで争われることになった。その一方で、好位で競馬をしたい先行馬が多数いるメンバー構成となっている。

 オブライエン勢ではラブ(牝4)が4走前のプリンスオブウェールズSを逃げ切っているが、この馬がペースメーカー役を託されるとは思えず、そうなるとハナに立つのは、7月のサンクルー大賞を逃げ切っているブルーム(牡5)になるか、前哨戦のフォワ賞を逃げ切っているディープボンド(牡4)になるか。その直後をアダイヤー(牡3)、ラブ、アレンカー(牡3)、モジョスター(牡3)、ベイビーライダー(牡3)、ティオーナ(牝3)などが追いかけることになりそうだ。

 前日の開催が終わった後に、周回コースで内から6メートル、直線コースで内から12メートルの地点に設置されている仮柵が取り外される予定になっており、内ラチ沿いにはきれいなグリーンベルトが広がることも考慮すれば、道中の流れは平均以上になると想定される。また、今週のパリは天気予報が日々変わっており、馬場状態については当日にしっかりチェックする必要がありそうだ。(競馬評論家)

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