泥仕合…バファート師の法廷闘争の行方は?

2022年1月13日 05:30

 8日にカリフォルニア州のサンタアニタ競馬場で、5月にチャーチルダウンズで行われるケンタッキーオークスの出走枠をめぐるポイントが設定された、3歳牝馬のG2サンタイネスSが行われ、1番人気に応えてボブ・バファート厩舎のアンダーザスターズ(牝3)が優勝を飾った。ところが、同馬には1着馬に与えられるはずの10ポイントが加算されなかった。なぜなら、昨年5月に行われたケンタッキーダービーで1着に入線したバファート厩舎のメディーナスピリットから禁止薬物を検出。チャーチルダウンズはバファート師に対し、向こう2年間の出走停止処分を科したため、アンダーザスターズにはケンタッキーオークスの出走権がないとして、ポイント剥奪の処置を講じたものだ。

 これに対し、バファート師が法的手段に訴える準備をしていると、10日に地元メディアが報道。チャーチルダウンズ側も、受けて立つ構えを見せていると報じている。そもそも、メディーナスピリットの失格問題も、既に法廷闘争に持ち込まれており、泥仕合の様相を呈しているが、素質ある若駒がひのき舞台に立てないという事態だけは、何としても避けてほしいものである。
 (競馬評論家)

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