【仙波】13番人気2着 穴党真骨頂の”引っかけ”で23万馬券

2022年3月24日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。3日間開催のヒーローはファルコンSの3連単23万9540円を見事に引っかけた仙波広雄記者。この“引っかけ”こそが穴党の真骨頂と自負する。今回、的中への鍵は距離短縮にあり。来年まで覚えておきたい明確な的中理由を聞こう。

 ファルコンSの◎タイセイディバインが13番人気2着!むろん1着プルパレイに◎を打って当てるのが王道だが、自分が競馬をするのはこんな印で馬券を当てるためだ。3連単はおろか馬連すらない時代からの穴党には少なからず賛同してもらえると思う。
 今回の「こうして当てた」は明快。「ファルコンSは短縮」。過去10年(12~21年)の成績(1、2、3着と着外)を前走からの距離別にするとこれ。
・短縮【6・6・7・56】
・同じ【4・4・2・44】
・延長【0・0・1・40】
 このレースは、出走馬の傾向や分布が例年あまり変わらない。1200メートルを走ってきた馬と、マイル以上を走ってきた馬の交差ポイント。そして1200メートルから延長で出てきた馬が速いペースをつくり、スタミナが必要となってマイル以上を走ってきた馬におあつらえ向きの流れになりやすい。だから「ファルコンSは短縮」だ。
 出走馬で距離短縮は5頭いた。タイセイディバインは5頭のうちで実績的に下の方だったが、唯一2000メートルからの短縮。この事実から分かることがある。1600メートルから1400メートルへの短縮はローテーション上の必然も多い。ただ2000メートルから1400メートルは、陣営の明確な「短縮への意志」を感じ取れる。追い切り後のコメントを紙面で確認すると「1400メートルで新しい面が出てくれれば」と松若。可能性を感じて使ってきたことが伝わってくる。
 さらに祖母ロンドンブリッジ(98年桜花賞2着)、近親キセキ(17年菊花賞馬)のこの牝系の馬はみな似たところがあって、一気に脚を使うのが特徴。こうしたタイプでは騎手も思い切って乗るので、大きな距離変化がハマりやすい。能力的に足りるかは未知数だったが、買える材料とリターンを考え合わせれば◎の価値はあると判断した。
 ○トウシンマカオ、▲プルパレイは1400メートルで高レベルのクロッカスS組、☆オタルエバーは短縮だ。
 なお、距離延長でファルコンSに臨んで沈んだ馬は1200メートルに戻って巻き返す例が多数。今年なら7着のカジュフェイス。前に行った馬では最も粘りが光った。この馬の次走1200メートルを狙うまでが今年のファルコンSです。

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム