【寺下】西の大砲お目覚め 56万超の特大ホームラン

2022年6月9日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週は土曜東京12Rで3連単56万430円を仕留めた寺下厚司記者がヒーロー。「東西記者ダービー」で長らく最下位に甘んじてきた西の大砲がようやくお目覚め。そこにはトレセンでの丹念な取材、厩舎の“流れ”をつかんだ的確な印という寺下記者の武器が大いに威力を発揮していた。

 当コーナー初登場。オファーがなかったのはもちろん、それだけ当たっていなかったからに違いない。スポニチ名物「記者ダービー」も長らく最下位をキープ!?ホームラン狙いの“穴予想”は空振りの連続だったが、春のG1シーズンを迎えて予想のリズムがいい。

 ここ6週のうち5週は記者ダービー対象の後半4レースで馬単万馬券を的中。先週は土曜東京12Rが◎△△で決まり、馬単は3万8240円もついた。1~3着は6→7→8番人気。上位人気総崩れで3連単は56万円超の高配当になった。

 1着だった◎プエルタデルソル。騎乗する横山典とは今年2月から5戦連続のコンビだった。近2走は8→7着に敗れていたが、それでも続けて騎乗するのは能力を評価している証拠。名手の継続騎乗は買いだ。

 さらに今回は距離を短縮してきた。陣営からは「鞍上の進言で」とのコメント。名手のアドバイスは信頼できると思った。実際、目の覚めるような末脚で豪快な差し切りV。名手のジャッジは間違っていなかった。

 劇的勝利の要因には展開の恩恵もあったと思う。不発だった上位人気のうち1、2番人気の2頭がレースを引っ張る展開。当然、後続からのマークも厳しくなり、勝ち馬の後方一気がはまる“流れ”になった。

 ゴール前は届いたかどうかヒヤヒヤだったが、何とか首差V(逆なら馬単は不的中)。惜しくも2着だったゲンパチマイティーは2走前に現級3着の実績があった。前走は12着に敗れたが立て直して一変もあると思った。管理する牧浦厩舎は前2週で高配当連発。5月21~29日の開催4日間で馬券に絡んだ6頭は6、7、8、8、14、15番人気と伏兵ばかりだった。穴党にとっては頼もしい厩舎だ。

 3着イサチルプリンスは昇級初戦だった前走が逃げて6着。見せ場をつくり、0秒5差の着差なら悪くない内容だった。距離延長&クラス2戦目ですんなり追走できれば前進可能と評価。直線はしぶとく粘り、現級突破にメドの立つ走りだった。次走も狙いたい。

 4月24日時点での記者ダービーの回収率はトップの万里絵と45・0%の差があったが、先週終了時点では21・8%まで縮まった。まだ残りは3週間もある。ここまで来れば逆転優勝を目指すのみ。最後まで諦めずに、ホームランを狙っていく。

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