【宝塚記念】ステイフーリッシュ 父ステイゴールド同様晩年開花!ここでも好勝負

2022年6月22日 05:30

 今年の宝塚記念にはディープインパクト、ロードカナロア、ハーツクライ、ドゥラメンテ、キズナ、キングカメハメハ、オルフェーヴルと、最新の国内平地賞金順サイヤーランキング7位までの種牡馬が軒並み産駒を出走させる。クラシックホース2頭出しの同12位エピファネイアを含めて、血統的にも上半期のクライマックスにふさわしい陣容といえるのだが、その中で異彩を放つのは同74位のステイゴールド。現役産駒わずか16頭の中からアフリカンゴールド、ステイフーリッシュ、マイネルファンロンの3頭出しは、前出の後継オルフェーヴルと並ぶ種牡馬単位の最大勢力である。

 09年ドリームジャーニーを皮切りに、10年ナカヤマフェスタ、12年オルフェーヴル、13、14年ゴールドシップと、6年で5勝の猛威を振るったステイゴールド産駒だが、以後は17年レインボーラインの5着が最高着順で、昨年はついにエントリーがなかった。実質的な最終世代は現7歳。このままフェードアウトして不思議のない状況から一転、かつての縄張りに総力戦をかけるバイタリティーには驚きを禁じ得ない。

 本年2戦2勝のステイフーリッシュは7歳時に安田記念を制したブラックホークのおいにあたる血統。遅まきながらの本格化には母系の血の裏づけもある。父同様にアウェーで“覚醒”したとすれば、ここでも勝負になる。

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