【高木】まさに展開王!◎ジャンダルムの思考過程を再現

2022年10月6日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。今回の主役は秋のG1開幕戦、スプリンターズSを見事ブチ当てた高木翔平記者以外にあり得ない。「G1展開王」でも主張した◎ジャンダルムが完勝!その思考過程をここに再現する。

 スプリンターズS週は土曜付の「展開王」を担当した。展開面にスポットを当ててG1勝ち馬を探る企画。これが気持ちいいくらいにハマった。

 予想は1番枠テイエムスパーダの単騎逃げ。2番枠を得たジャンダルムは無理せず好位を取れると踏んでいた。実際のレースはテイエムスパーダが、やや出負け気味にスタート。押して押してハナを奪った。ここに一つの幸運があったと思う。ハイラップ逃げをもくろんでいただろうスパーダだが、さすがにテンに脚を使ったことでハナに立った直後は、ややペースダウン。前半3F32秒7の現実的なペースに落ち着いてくれた。イメージ通り、好位3番手を絶好の手応えで追走する◎ジャンダルム。勝利の予感が漂った。

 直線はファストフォースの1頭分、内をこじ開けるようにして進路を確保。楽なペース、抜群の状態を誇るインを走り続けて余力は十分。ウインマーベル、ナランフレグの追い込み勢が飛び込んでくるのを見て、社内で「残せ!」と叫んだ。G1初勝利が懸かる人馬が懸命に走り抜けてくれて、幸先のいい秋G1初戦大勝利となった。

 前回の当欄でも書いたが、予想の基本は「近走で明確な敗因理由がある実力馬」を狙うこと。ジャンダルムも春の高松宮記念で11着に敗れていたが、重馬場のハイペースを先行する、あまりに厳しい内容。それでいて勝ち馬ナランフレグとの差は0秒4だけだったので地力の高さは感じていた。また、前走・北九州記念(17着)は5カ月ぶりの実戦が全て。好天、内枠、叩き2戦目…。全ての条件が好転する今回は当然、勝負になると予想を組み立てた。

 2着の△ウインマーベルは古馬初対戦の前走・キーンランドC(2着)を評価。昨年のスプリンターズSも3歳馬ピクシーナイトが勝利しており、重量面の恩恵にも期待した。そして3着の☆ナランフレグを拾えたのも個人的には納得。あまりにハマった高松宮記念Vがフロック視される風潮があったが、そもそもシルクロードS3着、オーシャンS2着と地力の高さは見せ続けていた。マイルの安田記念からの反撃は想定内だった。

 これで今年は◎ポタジェで仕留めた春の大阪杯(3連単53万7590円)との合算だけで、G1100万円的中を達成!!出来過ぎで少し怖いが、始まったばかりの秋G1シーズンを全力で駆け抜けたい。
 (高木 翔平)

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