【仙波】京王杯2歳S 馬単13万超的中のワケ 三連単222万スルリのワケ

2022年11月10日 10:00

 ▼木曜日のテーマは競馬。前週に高配当をヒットした記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを検証する。先週はG1こそなかったが、4重賞の豪華版。京王杯2歳Sで馬単13万3430円を的中した仙波広雄記者がヒーローだ。しかし、思いのほか表情がさえないが、どういうことなのか?

 京王杯2歳S、馬単13万3430円的中を取り上げる今回の「こう当てた」を読んでくれる読者の皆さまが知りたいのは――。

 (1)どうして10番人気、単勝51倍のオオバンブルマイに◎を打てたか。
 (2)どうして11番人気フロムダスクに△を打てたか。
 (3)ついでに、なぜ5番人気3着スピードオブライトは無印なのか。

 実は(3)については悔やんでも悔やみきれず、何なら傷口に塩を塗られている気もするが、自らの後学のためにもまとめておきたい。

 まず(1)。今回、上位人気馬は小回り小倉で挙げた実績を材料に推されていた。1番人気の小倉2歳S覇者ロンドンプランしかり、2番人気の未勝利好時計Vのペースセッティングしかり。「東京芝1400メートルでもこれまでに近いパフォーマンスをしてくれれば」という見込み条件付きの人気馬。それなら現時点での身体的な完成度が高く、ある程度速いペースで長い直線を経験している馬なら逆転可能とみた。オオバンブルマイは中京芝1400メートルのあまりラップの緩まない新馬戦で1着。祖母ルシュクルに2歳オープン勝ちがあり、母の弟ビアンフェが2歳重賞で好走と早期から活躍する牝系。ぴったりだ。

 (2)については、フロムダスクは坂路調教で破格のタイムを出していた完成度の高い馬。前走10着で人気を落としていたが、その前走はスムーズさを欠いて度外視できる一戦。出走表に前走1着馬が多い2歳重賞は、一度の大敗で人気が急落しがちだが、人気と脚力は関係ない。押さえは必要と考えた。

 さて(3)。5番人気3着スピードオブライトが無印。人は悲しい生き物。馬単13万3430円的中のうれしさより3連単222万不的中の悔しさが上回る。「スピードオブライト、調教は抜群に動いていましたよ」と本紙▲に抜てきしていた浜田記者から指摘。そこまでとは思わなかった…。「実は流して取ってますよね。分かってます。おごってください」と高木記者から連絡。すまん、3連単バンバカ買ったのに本当に届いていない。スピードオブライトをよく見ると、小柄で完成度高め、前走逃げずに平均ペースを経験。母サイレントソニックは2歳オープン2着あり。さらに母父ディープインパクトと◎オオバンブルマイとの共通点がズラリ。オオバンブルマイに◎を打つなら、印必須レベルの馬だった。中山新馬Vのため軽視して、踏み込んで検討しきれていなかった。4重賞もあったし…と言い訳は尽きない。

 記者はかくのごとく各レースの振り返りをして、喜んだり、その10倍ぐらい反省しています。今回は喜び少々、悲しみと悔しさ極大の一幕。あー、222万かぁ。 (仙波 広雄)

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