▼木曜日のテーマは競馬。前週にヒットを放った記者が「この馬券こう当てた」で的中レースを振り返る。今週は夏の函館開幕週を飾るメイン・函館スプリントＳで、３連単２万１４１０円を的中した万哲こと小田哲也記者の出番。３番人気◎キミワクイーンの快勝で見事仕留めたわけだが、浮かない理由は？

　お題は函館スプリントＳ的中なのだが、正直浮かない気分。馬券を買い間違ったわけではない。土曜＆日曜のコラム「万哲の乱」は関西で大レースがない限りは普通、関東主場の東京か中山のメインを書かせてもらっている。函館スプリントＳが行われた１１日も東京のエプソムＣの◎エアファンディタ（１１着）に５４行、函館スプリントＳは１０行。先に函館が発走しているので、東京競馬場の記者席テレビで結果も確認しているが、同時間帯はエプソムＣのパドックや返し馬の方が数倍気になっている。肝心の東京の結果はご存じの通り。ファンディタは序盤から促しても進まず完敗…。この時点で函館の的中は吹き飛んでいて、重い足取りでエプソムＣのレース後の取材。もう完全な敗者だ。

　函館１１Ｒ・函館スプリントＳは◎キミワクイーン。前走・春雷Ｓ（２着）が今飛ぶ鳥を落とす勢いのマッドクールと価値ある接戦。枠が近いテイエムトッキュウ、ジャスパークローネが飛ばせば、外寄り１５番枠でも「好位」を狙いやすい。（１５）から。

　当日の紙面のコラムの抜粋。これで買いたい理由が伝わったかどうか？結果的には道中の展開は完全に読み違えた。飛ばしたのは１２００メートルで行き切れるとは思わなかったリバーラ（レース自体のハイペースは想定内）で、キミワクイーンは外枠も好位には行けず１２番手だった。これで、届くのか？４コーナー～直線の想像を超えた鬼脚には驚いた。月曜の紙面を読めば、奥村武師も「あんなに凄い脚を使うとは」と称えていたとのこと。それだけ、力をつけていたのだろう。

　個人的には展開も読めず結果オーライの的中…。ただ、１月のＧ３シルクロードＳ（３着）で１番人気に支持されたマッドクールと競り合った４月春雷Ｓの惜敗を高く評価できたのは良かったと思う。紙面には書き切れなかったが、完全にハイペースと読み、２着ジュビリーヘッド、３着トウシンマカオにも差せる柔軟性を評価して印は回した次第。

　現実に戻ろう。先週は土曜もコラムで取り上げた東京１１Ｒ・ジューンＳは外して、裏！？の阪神１１Ｒ・水無月Ｓは的中（３連単１０万２４７０円）の現場では喜べない流れが続いた。今週も週末は東京競馬場なので函館や阪神ではなく、特に東京日曜のユニコーンＳを当てたいと思う。　（小田　哲也）